2012年03月13日

でしゃばりさん

こんばんは、まみこです。
まだ琵琶を習っていたころです。
お稽古日は土曜日でした。
私も最初は土曜に行っていたのですが、人数が多いので待ち時間のほうが長くあまりお稽古はできませんでした。
師匠は初めから私をプロに育てようと思っていたようです。
それで厳しく仕込む為に火曜に来るように言われました。

当時はまだ師匠も独立はしていなくて、宗家の娘さんが会長をしている会に所属していました。
習い始めて何年か経ったころに「変な人が入ってきた」という噂を聞きました。
私が初めてその「変な人」に会ったのは、会の研究会でした。
Aさんといって60半ばくらいでしょうか。
本当に変な人でした。

研究会はY先生というかたの持っている会館で行われていました。
全員が終わって、当時の理事長が「時間がまだあるな、Aさんもう1曲やらないか」と冗談でおっしゃいました。
Aさんは「やれって言うならやりますよ」とシレッと言うので思わず顔を見てしまいました。
結局はやりませんでしたけど。

終わってからY先生の奥さんが果物を出してくれました。
切ったグレープフルーツが2〜3個ずつお皿に乗っています。
Aさんは私の隣に座っていて、お皿に顔を乗せるようにして汁をダラダラ垂らしながら食べていました。
そして汁まみれになったお皿を私のほうに置いて「どうぞ、食べなさい」と言うのです。
気持ち悪くて食べられませんでした。

兎に角仕切りやで先輩を差し置いても何でも自分でやりたがるので陰で「でしゃばりさん」と呼ばれていました。

師匠が叙勲を機に独立をして、私達の会だけで演奏会をすることになりました。
打ち合わせの時もシッカリ師匠の隣に座って仕切っていました。
みんな怒ってしまって「やめる」と言い出しました。
私は「取りあえずこの会だけはやろうよ。それから考えよう」と言いました。

演奏会当日もでしゃばりさんは「こんなの私1人でできる」などと大きなことを言っていました。
誰も相手にしませんでした。
何とか演奏会も無事済みました。

その後もAさんの出しゃばりぶりは収まりません。
エスカレートするばかりです。
でもみんなスルーするようになりました。

Aさんは他人が5年でプロになるなら私は1年でプロになると言って猛練習したそうです。
結果腱鞘炎になりました。
1年どころか、私がやめる時点でもプロにはなっていませんでした。

1番驚いたのは師匠の奥さんのお通夜の時です。
弟子達はお手伝いをしていて、遅くなってお清めをしました。
その時Aさんは私に向かって「琵琶では先輩かもしれないけど、人生では私のほうが先輩よ」と睨み付けるように言った時です。

あれからAさんはどうしているでしょう。
一生プロにはなれないと思います。
posted by まみこ at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/257446918

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。